夕方。
歩道の端に立つ。
縁石の欠けた部分に足先を合わせる。
車の流れが切れない。
風が一度だけ強くなる。
シャツの裾が揺れて、戻る。
信号を見るでもなく見る。
青と赤の切り替わりを数えるでもない。
手のひらに汗が残っているのに気づく。
ポケットの中で指を動かす。
何かを探すでもなく、触れているだけ。
肩がわずかに内側へ入る。
昔から、こういう場所では止まっていた。
渡らない選択で、距離を保つ反応。
それが必要だったのかは分からない。
立つ位置は変えない。
音だけが少し厚くなる。
影が長くなる方向にずれる。
動かずに、夕方の気配が増える。
夕方、歩道の端で
- 2026年1月31日
- 思考の記録