昼前、机に残る手の形

昼前。
部屋に入る。
カーテンは半分だけ開いている。
机に手を置く。
すぐ離す。
同じ場所に戻す。
椅子の脚が少し鳴る。
背中が一瞬だけ固まる。
呼吸は数を数えない。
昔から、止めることで守ってきた。
動かない反応。
必要だったかは触れない。
机と椅子の距離はそのまま。
光の入り方も変えない。
この並びが、まだ続いている。