深夜。 駅のホーム。 白線の内側に立つ。 電光掲示が切り替わる。 音は均一。 足元の砂利は動かない。 ポケットから切符を出す。 折り目をなぞる。 紙の端が指に引っかかる。 反対側の列車が通過する。 風だけが残る。 肩に一瞬、力が入る。 前もこうして待っていた。 動かないことで守ってきた距離。 使い慣れた間合い。 白線との間隔は変えない。 掲示はまた切り替わる。 この配置のまま、続いている。