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思考の記録

  • 2026年1月31日

夕方、歩道の端で

夕方。 歩道の端に立つ。 縁石の欠けた部分に足先を合わせる。 車の流れが切れない。 風が一度だけ強くなる。 シャツの裾が揺れて、戻る。 信号を見るでもなく見る。 青と赤の切り替わりを数えるでもない。 手のひらに汗が残っているのに気づく。 ポケットの中で指を動かす。 何かを探すでもなく、触れているだけ […]

  • 2026年1月30日

深夜、交差点の手前で

深夜。 交差点の手前に立つ。 信号は赤のまま。 白線の端に靴先を合わせる。 通りの音が一定で流れる。 遠くのエンジン。 近くの足音。 どれもこちらに触れない。 スマホを持ち上げて、戻す。 画面は見ない。 肩の奥が少し固くなる。 呼吸だけが遅れている。 以前も、こうして待っていた。 選ばないことで距離 […]

  • 2026年1月29日

夜、交差点の手前で立つ

夜。 交差点の手前。 白線の端に足がかかる。 信号は赤。 車の音だけが流れる。 渡らない。 手をポケットに入れる。 指先が少し固い。 体重を左右に移す。 昔も、止まるほうを選んでいた。 動かない反応。 守るためだったかは決めない。 肩がわずかに沈む。 呼吸が一度だけ深くなる。 視線は前のまま。 その […]

  • 2026年1月28日

夕方、歩道の端で靴先を見る

夕方。 歩道の端。 信号の音が遠い。 立ち止まる。 足の向きだけをそろえる。 進まない。 風が袖を触る。 スマホは見ない。 視線は靴先に落ちる。 昔も、こうして時間を待った。 動かないことで守ってきた反応。 必要だったのかは決めない。 肩が一度だけ上がる。 呼吸は浅いまま。 配置は変えない。 何も変 […]

  • 2026年1月27日

午後、デスクの端でペンを回す

午後。 オフィスのデスク。 椅子に深く座る。 ペンを回す。 止めない。 紙は白い。 モニターの端でカーソルが瞬く。 視線は合わせない。 手首の角度だけを直す。 以前も、こうして時間をやり過ごした。 選ばない動き。 守るための反応だったのかは決めない。 喉が一度だけ鳴る。 姿勢は変えない。 ペンは回り […]

  • 2026年1月26日

昼の玄関で靴を揃えたまま

昼。 玄関に立つ。 靴は揃っている。 外には出ない。 ドアノブに触れて、離す。 冷たさだけが残る。 床の砂粒を一つ踏む。 郵便受けの音を待たない。 鍵は回さない。 体重をかける位置を変えない。 昔は、この場所で動きを決めていた。 行くか、戻るか。 選ばないことで保っていた間合いがある。 それが反応だ […]

  • 2026年1月25日

ベランダに残る午前の光

午前。 ベランダに出て、手すりに肘を置く。 洗濯物はまだ触らない。 風だけが先に動く。 床に落ちた影の形を見ている。 スマホは裏返したまま。 画面を見ない時間が少し続く。 指先が冷える。 それに気づいて、肩を一度すくめる。 呼吸の速さは変えない。 昔は、こういう時間を短く切っていた。 用事を足して、 […]

  • 2026年1月24日

朝の画面が立ち上がるまで

朝。 PCの前。 電源ボタンを押す。 ファンの音が先に出る。 画面はまだ暗い。 キーボードに手を置く。 指を動かさず待つ。 コーヒーの湯気が少し曲がる。 首の後ろが固まっている。 ログイン画面が出る。 文字列を打つ。 一文字だけ、確かめる。 以前から、こうして始めてきた。 先に決めないための間。 画 […]

  • 2026年1月23日

深夜の駅ホームで白線の内側

深夜。 駅のホーム。 白線の内側に立つ。 電光掲示が切り替わる。 音は均一。 足元の砂利は動かない。 ポケットから切符を出す。 折り目をなぞる。 紙の端が指に引っかかる。 反対側の列車が通過する。 風だけが残る。 肩に一瞬、力が入る。 前もこうして待っていた。 動かないことで守ってきた距離。 使い慣 […]

  • 2026年1月22日

夜、入口のあたりで立ち止まる

夜。 入口の近くは灯りが弱い。 影が長い。 鍵を触って、離す。 金属の冷たさが残る。 手首に少し力が入る。 靴は履かない。 置いたまま。 床との距離が変わらない。 背中を壁に預ける。 呼吸は数を数えない。 胸の奥が一瞬だけ詰まる。 前にも、こうして動かなかった。 守るための止まり方。 使い慣れた形。 […]