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思考の記録

  • 2026年1月21日

夕方、玄関に置いたままの靴

夕方。 玄関の床が少し冷たい。 靴は並んだまま。 ドアノブに触れる。 力を入れない。 そのまま離す。 鞄を持ち上げて、下ろす。 肩の付け根が一瞬だけ固まる。 息は浅い。 外の音が入ってくる。 中に残る音は少ない。 境目がはっきりしている。 前から、ここで止まることが多かった。 出ない選択。 入らない […]

  • 2026年1月20日

午後、触れないままの机

午後。 机の端に、紙が一枚。 位置は朝と同じ。 椅子に腰を下ろす。 背もたれに体重を預けきらない。 足先だけが床に残る。 ペンを取る。 戻す。 音は立てない。 画面を一度見る。 視線を外す。 首の後ろに、わずかな重み。 以前から、こういう間を選んできた。 動かないことで保つ距離。 それが染みついてい […]

  • 2026年1月19日

昼、置いたままのマグカップ

昼。 テーブルの中央に、マグカップ。 触らずに、椅子を引く。 カーテンの影が少し動く。 スマートフォンを伏せる。 通知は見ない。 水を一口含む。 喉の奥で止まる。 肩だけ、わずかに上がる。 前に進まない癖は、長く続いている。 選ばない動き。 それが残っているかもしれない。 カップの位置は変えない。 […]

  • 2026年1月18日

午前、机の端に残る影

午前。 机の端で、光が止まっている。 紙は置いたまま。 ペンを持って、置く。 音は出ない。 手首だけが少し固まる。 画面を一度閉じる。 息の通り道が短い。 背中にだけ、重さが残る。 前に進まない動きは、昔からあった。 避けたのか、守ったのか。 判断は置かれたまま。 机と椅子の距離は変えない。 影の位 […]

  • 2026年1月17日

朝、靴を揃えたまま

朝。 玄関に近い場所で、床を見ている。 光は入っている。 靴は揃っている。 触らずに、そのまま。 紐の先だけが少し曲がる。 コップを置いて、音を確かめる。 思ったより軽い。 肩がわずかに下がる。 前に出る前、いつも一拍置いてきた。 動かないことで保った位置。 それを選んだ理由は残したまま。 立つ位置 […]

  • 2026年1月16日

深夜、置いたままのスマホ

深夜。 部屋の中で、スマホを机に伏せる。 画面は暗い。 指先が少し熱を持つ。 何もしないまま、時間だけ進む。 椅子に体重を預けたまま。 水を一口飲む。 音は立てない。 喉だけが動く。 昔から、反応を遅らせる癖がある。 先に触れないことで守ってきた間隔。 それが役に立ったかは考えない。 背中を丸めた姿 […]

  • 2026年1月15日

夜、灯りが残ったままの床

夜。 部屋の灯りを一つだけ残す。 他は消す。 床に座る。 立ち上がらない。 同じ位置に重さが集まる。 壁に背中を預ける。 少し冷たい。 肩が一瞬だけ内側に寄る。 避けることで続いてきた反応がある。 踏み込まない距離。 それが必要だったかは決めない。 灯りの円は動かない。 床と身体の間隔も変えない。 […]

  • 2026年1月14日

夕方、靴が揃ったままの玄関

夕方。 玄関に立つ。 外の音が一度だけ入る。 靴を少し前に出す。 戻す。 同じ角度で止める。 ドアノブに触れる。 すぐ離す。 手のひらがわずかに熱い。 出ないことで保ってきた反応がある。 境界を越えない選び方。 それが必要だったかは触れない。 靴の位置は変えない。 ドアとの距離もそのまま。 この並び […]

  • 2026年1月13日

午後、窓のそばに残る影

午後。 窓辺に立つ。 ガラスは閉まっている。 カーテンを少し引く。 戻す。 同じ幅で止める。 外の音が一つ入る。 すぐ消える。 指先が一瞬だけ冷える。 見送ることで守ってきた反応がある。 近づかない選択。 必要だったかは触れない。 窓と身体の距離はそのまま。 影の位置も変えない。 この配置が、まだ続 […]

  • 2026年1月11日

昼前、机に残る手の形

昼前。 部屋に入る。 カーテンは半分だけ開いている。 机に手を置く。 すぐ離す。 同じ場所に戻す。 椅子の脚が少し鳴る。 背中が一瞬だけ固まる。 呼吸は数を数えない。 昔から、止めることで守ってきた。 動かない反応。 必要だったかは触れない。 机と椅子の距離はそのまま。 光の入り方も変えない。 この […]