- 2025年12月29日
午後、部屋で椅子を回す
土曜の午後。部屋の中央に椅子がある。指で背もたれを押す。 一回転して止まる。床の模様がずれる。窓は閉じたまま。 立つ位置を変える。机には近づかない。 同じ感覚が続いている場所がある。
土曜の午後。部屋の中央に椅子がある。指で背もたれを押す。 一回転して止まる。床の模様がずれる。窓は閉じたまま。 立つ位置を変える。机には近づかない。 同じ感覚が続いている場所がある。
金曜の昼。机の上に紙を重ねる。順番は気にしない。 端をそろえて、すぐ崩す。影が少しずれる。ペンは触らない。 画面は点いたまま。視線だけ外す。 同じ感覚が続いている場所がある。
木曜の午前。寝室に入る。布団の端を持つ。 畳まずに、手を離す。床の線だけ確認する。窓は開けない。 時計の針が進む。体は動かさない。 同じ感覚が続いている場所がある。
水曜の朝。窓辺に立つ。ガラスを一度だけ拭く。 外の音が先に届く。手は止まる。拭き跡は残したまま。 カーテンの端を戻す。足の向きだけ変える。 同じ感覚が続いている場所がある。
火曜の深夜。机の上で、紙を揃える。端をそろえて、少しずらす。 時計の数字が変わる。見たことにしない。ペンは置いたまま。 椅子を引く音が、思ったより近い。姿勢だけ整える。 同じ感覚が続いている場所がある。
月曜の夜。壁際に立つ。照明の角度だけ確かめる。 足元の影が長い。一歩ずらして、戻す。音は出さない。 時計は見える位置にある。見ないまま、背中を預ける。 同じ感覚が続いている場所がある。
月曜の夜。壁際に立つ。照明の角度だけ確かめる。 足元の影が長い。一歩ずらして、戻す。音は出さない。 時計は見える位置にある。見ないまま、背中を預ける。 同じ感覚が続いている場所がある。
火曜の午前。机の端で、ペンを転がす。止まった向きだけを見る。 紙は白いまま。椅子の高さを一段下げる。指先に跡が残る。 画面は開いたまま。文字は置かれない。 同じ感覚が続いている場所がある。
月曜の朝。寝室の床が冷たい。片方の靴下だけ見つかる。 引き出しを閉める音が小さい。カーテンの隙間が少し明るい。時計は見ない。 立ったまま、何かを待つ形になる。理由は置かれたまま。 同じ感覚が続いている場所がある。
水曜の午後三時。窓際の机。カップを傾けると、底が見える。 空調の音が一定で、キーボードの触感だけが残る。指は動いている。進んでいる感じは、しない。 画面の端に通知。読んだまま、閉じる。閉じた理由は、考えない。 背もたれに体重を預ける。床に落ちた影が、少し伸びる。時間は進む。私は、追いかけない。 ここ […]